世界を巡るお誕生日の旅 韓国編
韓国的お誕生日のお祝い豆知識
ドリームキャンドルを製造販売する株式会社田中務補商店(かねすけしょうてん)のたなかななです。
私たなかは2023年4月よりドリームキャンドル製造販売の責任者に就任しました。
私は今、ドリームキャンドルを世界へ向けて販売するという目標をもっています。
ドリームキャンドルは感動誕生日を演出するパーティーグッズですから、
”世界へ出るならまず世界の誕生日を知ろう”という学びを2023年7月にスタートしました。
その学びの過程で得た情報をこちらのブログで発信しています。
ではさっそくですが、
みなさまは世界中のさまざまな文化に独自のお誕生日の祝い方があるのをご存知でしたか。
私たちと似たようなスタイルで祝う国もあれば
一部似たスタイルの国や全く異なるスタイルの国もあるというは想像できますよね。
他の国でのお誕生日のお祝いのスタイルやアイデアを知ることで
私たちが誰かのバースデーパーティーを企画するときのヒントになるかもしれません。
そんなお楽しみをもってこのブログを読んでいただけると嬉しいです。
さて、このブログのテーマ『世界を巡るお誕生日の旅』第7か国目として私が選んだのは
韓国です。
インタビュー実施
今回も私たなかは、韓国在住日本人女性のふみさんにインタビューを実施しました。
ふみさんは韓国人のご主人と2人の女の子を育てるワーキングママです。
お2人のお子さんをどちらも韓国で出産されました。
ご自身がお子さんたちやご家族をお祝いしたご経験を交えて
今回現地のお誕生日事情について生の声をお聞きすることができました。
トルチャンチ
最初にふみさんへ韓国の誕生日事情についてインタビューをさせてほしいと依頼のお声をかけたとき
「でしたら、1歳の盛大なお祝いについてお話するのがいいと思います」というお返事をいただきました。
日本でいう七五三のような記念を祝う儀式なのかな?なんて想像しながら、
実際のお話を楽しみにしたかったので
あえてこの1歳のお祝いについては事前調査せずにインタビューの日を迎えました。
さっそく韓国のお誕生日について話を聞かせてもらっていいですか。
1歳のお祝いがとても盛大だということですが。
はい。
韓国語で1回目の誕生日のことを「トル」と言います。
そして、お祭りを「チャンチ」と呼び、
それらを合わせた「トルチャンチ」は
1回目のお誕生日祝いのことです。
「トルチャンチ」。
初めて聞く言葉です。
多くの家庭がレストランでお部屋を借りて
ビュッフェ形式のパーティーを開きます。
そして、
これまでお世話になった人や親戚を招待します。
パーティー(驚)!
司会者まで手配することも珍しくありません。
トルチャンチコースが用意されていて、
司会をつけるか
衣装はどうするか
飾り付けはどれくらい豪華なものにするか
参列者へのお土産はどうするかなど
結婚式並みに準備をします。
それは気合いが入りますね。
たいてい両親と赤ちゃんが揃って韓服を着ます。
3人の色味が合うようにコーディネイトするんです。
そして司会者さんが
「今日は●●ちゃんのお誕生日です」と声を発すると、
3人揃って入場しステージへ上がるんです。
結婚式と同じですね!
トルチャンチ中に「トルチャビ」というビッグイベントが
あるんですよ。
「チャビ」とは掴むという意味です。
お盆の上にいろいろなアイテムをのせておいて、
赤ちゃんが掴んだもので将来を占うという儀式です。
盛り上がりそう!
画像を見せますね。
色々なアイテムが映っていますね。
たいてい4つか5つのアイテムをお盆にのせて
赤ちゃんの前に持ってきます。
赤ちゃんが聴診器を手に取ったら将来はお医者さんになる、
筆を持ったら学問で成功する、
お金をつかんだらお金に苦労しない、といった具合に
この子がどんな大人になるかを占います。
このお盆にのっているのは
韓国では理想とされるようなお仕事を象徴しているのですか?
そのとおりです。
そして、
あるあるな盛り上げ方があって、
最初にお盆にはお金をのせておかずに
司会者さんが
「この子のために
どなたかお金をのせてあげてくれませんか?」と問いかけると、
われこそは!とみんながお金をのせにくるんです。
ありそう(笑)!
そういう文化です(笑)
ステージの画像を見せますね。
こんな風に揃いの韓服を着て
ステージに立ちます。
色合いの調和が綺麗ですね。
トルチャビのアイテムは
男の子向け・女の子向けと分かれているのですか?
いいえ、男の子も女の子も同じアイテムです。
なるほど。
ところで、
韓国では生まれた日にはすでに「1歳」と数えるのだと聞きました。
実際はどうですか?
そのとおりです。
韓国は生まれた時にすでに1歳で、
1月1日の元旦を境に年を重ねていきます。
極端な話、12月31日に生まれた子は
生まれた当日が1歳で
翌日の元旦には2歳になります。
ということは、このトルチャンチは
韓国では2歳のお祝いになるということですか?
そうです。
頭が混乱しないのですか?
私もいつも計算で困るんですよね。
しかも今年からそういう古い数え方をやめようと
政府が方針を変えました。
それは大きな変化ですね。
ということは
これまで自分を10歳だと思っていた子が
実は9歳だった、というような混乱はないのですか?
それは大丈夫です。
みんな実際の年齢と韓国式の年齢を
ちゃんとどちらも認識できています。
そうなんですね。
ところで、もうひとつ私が耳にしたのが
”韓国人は誕生日には必ずわかめスープを飲む”というお話です。
これも本当ですか?
そのとおりです(笑)。
韓国では産後にケア施設に1週間くらい滞在して体を休めます。
そこで毎食のようにわかめスープがたらいに入って出てくるんです。
わかめスープを飲むと母乳がたくさん出ると言われています。
わかめスープは美味しいし、
栄養豊富で確かに母乳によさそうですね!
お誕生日にわかめスープを飲む理由も出産に関連しています。
1. 出産や子供の成長を見守る神様である産神への祈願として
2.産んでくれた母への感謝の気持ちとして
3. わかめが韓国の食生活になじみのある食材だから
誕生日にわかめスープを用意しない親がいたら、
子供に関心のないひどい親だと言われてしまいます。
誕生日にわかめスープを作り忘れないよう
気をつけないといけませんね。
それから
韓国のバースデーケーキっておしゃれだなあって思うのですが
日本でいうイチゴのデコレーションケーキのようなものとは
違う感じですね。
見た目はかわいいんですけど
韓国のバースデーケーキは全然美味しくないです。
バタークリームでできていて、もったりとしていて。。。
でも、今ちょうど生クリームケーキに移行しているところで、
少しずつ美味しくなってきています。
バタークリームだったんだ!
アメリカのアイシングケーキみたいなものと思っていました。
最後に、
お誕生日にお金をプレゼントする文化があるって聞いたのですが
教えてもらえますか?
はい、親孝行の極みとしてお金を贈る文化があります。
「トンタバル」といってお金(トン)の束(タバル)を
ブーケにして渡したりします。
この画像の1輪1輪のお花にはお金が巻いてあるんです。
大きな位のお札が巻いてあると
受け取る親も贈る子供も喜びます。
親子間の仲がいいんですね。
親孝行は『善』だと考えられているので
親孝行ですべての言い訳ができてしまいます。
例えば、
約束があったとしても「親に会いに行くんだ」と言ったら
「そうなんだ!いってらっしゃい!」と送り出してくれます。
勉強になります。
隣の国なのにこんなに文化が異なるんですね。
韓国には
「今は苦しいけど
そのうちお金の座布団に座らせてあげるよ」
という言い回しがあるんです。
それを実際に作ったのが画像の右上(笑)
お金の座布団、欲しいですね(笑)
しかし日本だったら親から遠慮されて、
「そんなことしないで!」って断られそうです。
一応韓国でも一旦は断るんですが、
すごく嬉しいことなので結局受け取って
「ありがとう」ととても感謝されます。
そうやって喜んでもらえたら気持ちがいいし
嬉しいですね。
お金で喜ばせる文化です。
子供を育てるのにとても苦労をする国で
教育費にも大変なお金がかかりますので、
「今まで育ててくれてありがとう」という意味で
お返しします。
韓国のお誕生日は
華やかで楽しくて相手が喜ぶような素敵なお祝いのスタイルですね。
今日は現地の情報を教えていただきありがとうございました。
最後に
韓国的お誕生日のお祝い豆知識はいかがでしたか。
私は今回ふみさんにインタビューをさせていただいて、
韓国のお誕生日祝いのベースには伝統的な文化や思考が存在することを知りました。
またその中心となっているのは「親への感謝」や「幸せへの願い」といった深い思いやりで、
どちらかといえば我々日本人は表へ出して表現するのが
なんとなくくすぐったいような、照れくさいような
恥ずかしがりがちな部分でもあるのかなと思いました。
どちらのよさもありますが、たまには声に出して「育ててくれてありがとう」と両親へ伝えたり、
子供の成長を願って両親やお世話になった方を美味しい食事でもてなしたり、
そんな機会をもつのも素敵ですね!
公式ドリームキャンドルストアでは
大人も子供も楽しめる花火とロウソクと動物キャラクターと7色に光るLEDライトをひとまとめにしたパーティーキャンドル「スーパードリームキャンドル 」を販売しております。
私たちが日本で開発をし、これまで100万個以上販売したオリジナルのパーティーグッズです。
「スーパードリームキャンドル」は公式ドリームキャンドルストアでお買い上げいただけます。
いつかこのブログでご紹介した国々で「スーパードリームキャンドル」を販売できる日がやってきますように!
(すべての画像はイメージです)
投稿者プロフィール
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ドリームキャンドルのメーカーに勤務するたなかななと申します。お誕生日やドリームキャンドル、地元神戸にまつわるストーリーを執筆中
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