世界を巡るお誕生日の旅 ギリシャ編

公式ドリームキャンドルストア店長がお届けする

ギリシャ的お誕生日のお祝い豆知識

ドリームキャンドルを製造販売する株式会社田中務補商店(かねすけしょうてん)のたなかななです。

私たなかは2023年4月よりドリームキャンドル製造販売の責任者に就任しました。

私は今、ドリームキャンドルを世界へ向けて販売するという目標をもっています。

ドリームキャンドルは感動誕生日を演出するパーティーグッズですから、

”世界へ出るならまず世界の誕生日を知ろう”という学びを2023年7月にスタートしました。

その学びの過程で得た情報をこちらのブログで発信しています。


ではさっそくですが、

みなさまは世界中のさまざまな文化に独自のお誕生日の祝い方があるのをご存知でしたか。

私たちと似たようなスタイルで祝う国もあれば

一部似たスタイルの国や全く異なるスタイルの国もあるというは納得できますよね。

他の国でのお誕生日のお祝いのスタイルやアイデアを知ることで

私たちが誰かのバースデーパーティーを企画するときのヒントになるかもしれません。

そんなお楽しみをもってこのブログを読んでいただけると嬉しいです。

さて、このブログのテーマ『世界を巡るお誕生日の旅』第5カ国目として私が選んだのは

ギリシャです。

私はもうかれこれ25年以上前にギリシャへ旅したことがありまして、

パルテノン神殿とミコノス島という2大・旅の目的地を訪れることができました。

今も心に残るのはパルテノン神殿の荘厳な姿、

そしてミコノス島で目にした真っ青な海を背景に美しく立ち並ぶ真っ白な家々という

これまで見たことがない鮮やかなカラーコントラストです。

旅好きの私はこれまで世界25カ国以上訪れてきましたが、

「どの国がおすすめ?」と聞かれてまず答えるのがギリシャと、そしてトルコです。

(トルコのお誕生日祝いについても今後ブログで書かせていただきますね)

それでは、ギリシャでのお誕生日の祝い方をご紹介していきましょう。


バースデーケーキは古代ギリシャが起源?!

以前このブログ『世界を巡るお誕生日の旅〜イギリス編』で

最初のバースデーケーキは 15 世紀にドイツで誕生したとお伝えしました。

「え?古代ギリシャではそれより遥か昔にバースデーケーキが食べられていたの?」という疑問の声が聞こえてきそうです。

答えを紐解くと、

古代ギリシャの場合、バースデーケーキという概念が近代以降のものとは大きく異なるのです。


古代において(当たり前のことではありますが)暦を正確に知ることは不可能でしたから、

人々は自分の誕生日を把握していませんでした。

また、古代ギリシャでは誕生日は祝福されるべきものとは考えられておらず、

むしろ死去日と同じくらいマイナスイメージで捉えていました。

古代ギリシャで始まったバースデーケーキの習慣は

15世紀ドイツで始まったキンダーフェスト(子供の誕生日を祝う習慣)とは背景が全く異なり、

個人の誕生日ではなく、神の誕生に祈りを捧げるためのお供えする習慣でした。


古代ギリシャ人たちは月と出産を象徴する女神アルテミスに敬意を表し、

をイメージした丸い形のケーキを作りました。

そして、ケーキの上には星の光をイメージしたロウソクも載せられていました。

ケーキはアルテミス神殿へ捧げられ、祈りを唱えた後にロウソクの炎が吹き消されます。

これには、煙が祈りを天に届けるという意味がありました。

この儀式はアルテミスの誕生日に毎月行われていたと考えられています。

女神アルテミス

このように、古代ギリシャでバースデーケーキにロウソクの火を灯す慣わしは宗教的な祈りの儀式だったのです。

それでは一方、現代ギリシャの誕生祝いにおいてこの宗教的なエッセンスは今も残っているのでしょうか。


現代ギリシャ人にとっての誕生日

ギリシャでは誕生日以上盛大に祝うのが『名前の日』です。

『名前の日』とは、生後ギリシャ正教会で洗礼を受け聖人の名前を授かった日で、

ギリシャ正教徒しての人生が始まる日として重要視される

宗教上のアイデンティティなのです。


ギリシャ人の多くが信仰するギリシャ正統派キリスト教において

母体から生まれ出ずる誕生とは天からの落下と地上への着地を意味するもので、

誕生日=重要な日という位置付けはあまりありません。

ですから、高齢世代のギリシャ人たちには自分の誕生日を知らない人たちが多くいます。

しかし現代人の多くは(祝うかどうかはさておき)自分の誕生日を把握していますし、

西洋文化の影響を受け誕生日を盛大に祝う層もいます。

ちなみにギリシャのバースデーパーティーはどちらかと言えば子供が対象のイベントです。


名前の日の祝い方

ギリシャでは『名前の日』を私たちにとっての誕生日のように祝う慣わしがあるので、

このギリシャ編では『名前の日』の祝い方をご紹介していきたいと思います。

名前の日

名前の日パーティー

名前の日には自宅やレストラン・バー・クラブなどでパーティーを開きます。

親戚や隣人・友人がお祝いのために手土産を持って訪れ、食事や歌や踊りに参加します。

子供やティーンたちは贈り物としてお小遣いをもらうこともあります。

一方大人への手土産はワイン・チョコレート・花束の場合が多く、

手ぶらでお祝いの場に参加することはマナー違反だと考えられています。


40 日ルール

もし相手の『名前の日』をうっかり忘れていた場合でも大丈夫!

40日が経過するまでにお祝いの気持ちを伝えれば問題ありません。


パーティー料理

ギリシャのパーティー料理といえばよく出てくる料理をいくつかご紹介します。


パイ

フェタチーズ・野菜類・ひき肉などを詰めたパイは各家庭それぞれのレシピがあり、

パーティーの定番料理です。


サラダ

地中海に面した温暖な気候を生かして栽培される野菜やオリーブをふんだんに使ったサラダには

フェタチーズが欠かせません。


ムサカ

茄子・ジャガイモ・ミートソースを幾重にも重ね、チーズをのせて焼いたギリシャの定番料理です。


バクラバ

ギリシャ人大好物のデザートバクラバは

薄いパイのような生地の中にピスタチオや胡桃などのナッツを詰めて焼き上げ、

焼き上がりに蜂蜜やシロップをかけたお菓子です。


ダンスと音楽

名前の日パーティーはとても賑やかで、

〈ブズーキ〉と呼ばれるギターのような民族楽器に合わせて

参加者はリズミカルに歌い・踊ってパーティーを楽しみます。


ギリシャ的お誕生日(改め、今回は名前の日)のお祝い豆知識はいかがでしたか。

私はギリシャ人はとても縦横のつながりを大切にする国民だと感じました。

自分がつけてもらった名前を生涯大切にし

大勢の家族や仲間と盛大に名前の日をお祝いをする幸せなシーンを表現するならば

幸せの"輪"というイメージでは物足りず、まるで"球体"のように幸せが広がっていくイメージが浮かびます。

誕生日を祝う商品を扱っている身として、

誕生日を基軸に本人だけでなくご家族や友人たちにも幸せが伝播していくような

そんな商品にもっともっと育てていきたいなと感じた次第です。


最後に公式ドリームキャンドルストアでは

大人も子供も楽しめる花火とロウソクと動物キャラクターと7色に光るLEDライトをひとまとめにしたパーティーキャンドル「スーパードリームキャンドル 」を販売しています。

私たちが日本で開発をし、これまで100万個以上販売したオリジナルのパーティーグッズです。

「スーパードリームキャンドル」は公式ドリームキャンドルストアでお買い上げいただけます。

(すべての画像はイメージです)

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投稿者プロフィール

ドリームキャンドル担当たなか
ドリームキャンドルのメーカーに勤務するたなかななと申します。お誕生日やドリームキャンドル、地元神戸にまつわるストーリーを執筆中
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