世界を巡るお誕生日の旅 タイ編
タイ的お誕生日のお祝い豆知識
ドリームキャンドルを製造販売する株式会社田中務補(かねすけ)商店のたなかななです。
この《世界を巡るお誕生日の旅》シリーズは、
パーティーグッズのドリームキャンドルを
日本以外でもお楽しみいただきたいと海外販路開拓している私たなかが、
世界へ出るなら世界のお誕生日祝いについて学ぼうと調査している中で得た情報を
ブログとして執筆しているシリーズです。
そしていよいよ12カ国目に突入した今回は、
【タイ】のお誕生日祝いをご紹介させていただきます。
タイは私の大好きな国のひとつなのですが、実は訪れたことは2度しかありません。
滞在したときに体験した人々のおもてなし、美しい景色、独特の文化、刺激的なタイ料理は
今も脳裏に焼きついて離れぬままで、
再度訪問したいという想いが募っています。
今回のブログの対象になぜ【タイ】を選択したかというと、
またまた幸運なことに
タイにお住まいのタイ人女性にインタビューを実施する機会に恵まれたからなのでした。
ベトナムとの違いはあるの!?
今回インタビューをさせていただいたのは、
バンコクにお住まいのマチマさん。
笑顔がとても素敵で優しさ溢れるタイ人女性です。
お忙しくお仕事をされているにも関わらず、
このインタビューのためにお時間を割いてくださいました。
インタビューは10月某日にzoomを介して実施させていただきました。
それではその時の様子を、会話形式でお伝えしたいと思います。
それではマチマさん、よろしくお願いいたします。
では、早速質問させていただきます。
マチマさんにとってお誕生日とはどんな価値がありますか。
そうですね。
子供の頃は自分にとって、とても大切な日だと思ってました。
現在は変化しているということですか?
はい。
今のように大人になってから、
誕生日を迎えたら何か特別なことをしないといけないなって
思うようになりました。
特別なことってどんなイメージなんでしょう。
特別な日だからこそ、自分自身や家族に、
「私は今何歳になって、こんなに大人になりました」
っていう姿を見せたい。そんなイメージです。
素敵な気持ちですね。
「これまで育ててくれてありがとう」という気持ちです。
だから誕生日には
"何か大切な活動をしなくては"という想いになります。
うーん、なるほど。
私たち日本人は「これまで育ててくれてありがとう」という気持ちより
家族や友人など皆にお祝いしてもらえる日という意識が大きい気がします。
タイ人もそのように思っている人は
たくさんいると思います。
例えば、誕生日当日は家族と一緒に過ごして、
誕生月の間に友人を誘って出かけたり。
友人には「私誕生日だったから」と誘いの声をかけます。
逆に友人から「誕生日だから」とお誘いがかかることもあります。
そのあたりは日本と同じですね。
ところで、家族とおっしゃいましたが、
この場合の家族とは両親ですか。
そうです。
結婚している場合も
お誕生日にはご両親を招待する感じですか?
私も結婚していますが、
両親を呼んだり、主人と二人で旅行へ行ったりします。
なるほど。
結婚している場合はケースバイケースなのです。
お誕生日パーティーはしますか?
子供の場合は、自宅をバルーンなどで飾りつけして、
友人の家族などを呼んでお祝いするのを見かけます。
裕福な家庭だと、盛大なパーティーを開きます。
マチマさんの場合はどんなお誕生日を過ごしますか。
私の場合は、皆忙しいから簡単に食事をして、
両親からプレゼントにお金をいただきます。
お金なのですね。
タイでは、
プレゼントにお金を贈るのはよくあるのですか?
よくあります。
お友達同士でもお金を贈ることがありますか。
友達からはギフトの場合が多いです。
ただ30代になるとみんな忙しいので、
ほとんどの場合一緒に食事だけして終わりです。
その場合、お誕生日の人がお支払いするのですか?
それとも、お友達からご馳走していただけるのですか?
ご馳走してもらいます。
これまでインタビューを実施した国では、
インドネシアとベトナムにおいてお誕生日の本人がみなさんをご馳走する習慣がありましたが、
タイではそのような習慣はないようですね。
お誕生日ギフトでよく贈ったり贈られたりするものはありますか?
私の場合は仕事でよくベトナムへ出張するので、
雑貨なんかを買って帰ってプレゼントします。
ノートやバッグにつけるチャームやマグネットとかです。
それから、日本にいる友人に先日
LINEステッカーをプレゼントしました。
日本でもスターバックスのカードなんかを
SNSで贈ったりします。
タイもそうです。
友達同士で500円くらいずつ出し合って
カードを贈ったりします。
では、誕生日ケーキを食べる習慣はありますか。
はい、あります。
最近は、特別な見た目にこだわった
デコレーションケーキを提供するケーキ屋さんが
増えています。味は美味しいかどうかはわかりませんが、
見た目を重視する傾向です。
そういうとマチマさんはタイで流行っているデコレーションケーキの画像を見せてくださいました。
確かに、アイシングで凝ったデコレーションをしている、見た目がとても綺麗なケーキでした。
宗教上の特別なお祝いの仕方はありますか?
私は仏教徒ではありませんが、
仏教徒はお誕生日にお寺へ行きます。
お祈りをしたり、いいことをします。
最初にマチマさんがおっしゃっていた
「誕生日に何か特別なことをする」っていうのと
似ていますね。
お寺に行くのも"いいこと"、
寄付をするのも"いいこと"と考えられています。
他にも魚を川に戻すとか、牛を解放したり、
仏教徒は誕生日にそういう"いい行い"をします。。
誕生日に信仰を意識するのは、日本とは異なる文化ですね。
ところで、このインタビューの前にタイのお誕生日について
少し調べてみたところ、
生まれた曜日によって色が決まっているというようなことが
書いてありました。
どういうことなんでしょうか?
タイでは生まれた日によって色が決まっていて、
みんな何曜日に生まれて自分が何色なのかを知っています。
日曜日 | 月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 |
赤 | 黄色 | ピンク | 緑 | オレンジ | 青 | 紫 |
それぞれの色には意味があるのでしょうか。
あると思いますが、
大抵みんな、意味を把握したり考えたりは
していません。
誕生日色という使い方以外にも、
"月曜日だから黄色いシャツを着ていこう"とか。
そしたら、
月曜日に会社に行ったらみんな黄色い服を着てることとか
あるのですか?
カラーチャートみたいなのがあって、
「この日はこの色を着た方がいいですよ」とか
「この日はこの色を着ると悪いことが起こりますよ」とか。
そういうものを見て着る服を選ぶ人同士で
色が被ることはよくあります。
へえ!面白いですね!!
占いみたいなものですか?
そうです。占いみたいなものです。
では、マチマさんがお誕生日をお祝いしてもらった中で
一番思い出に残ったお誕生日についてお話しを聞かせてくれますか。
最近の誕生日ですけど、
主人が大好きなところへ旅行へ連れて行ってくれました。
素敵!
どこへ行ったんですか?
バンコクから1時間くらいの場所にある島です。
すごく綺麗なビーチがあります。私は海が好きなので、
主人が連れて行ってくれました。
結婚して1回目の誕生日のことです。
記念すべき思い出深い日ですね。
逆にご主人のお誕生日は色々考えたのですか?
私は手作りのものを作るのが好きで、
毎年特別なものを作ろうと思っています。
日本でも手作りする人が多くて、
いろいろな手作りグッズが販売されています。
タイで最近人気の手作りグッズはありますか?
写真を送って作ってもらうカップとかですね。
ああ、なるほど。
オリジナルグッズのことですね!
でも、お金をたくさん持っているひとは
ブランドのかばんとか贈る人もいます。
そういう高級品はやはり、
男性から女性に贈るケースが多いですか?
男性からも女性からも、お互いに。
私は買いません。
女性から男性に高級品を贈ったりすることがあるのですね。
日本では、ブランド品なんかは
男性が女性へ贈るケースが圧倒的に多いと思います。
ところで、日本では20歳とか、60・70・80歳とかの節目に
盛大にお祝いする風習があるのですが、タイではどうですか?
私の家族も盛大なお祝いをしたことがあります。
90歳になったおばあさんのお祝いです。
孫だけで20人くらいいまして、
ホテルで食事してステージでダンスするんです。
おばあさんの子供も10人いて、それぞれ家庭がありまして、
おばあさんを囲んでたくさん写真を撮って
各家庭毎に記念ブックを作っていました。
それは盛大なお祝いですね!
長寿のお祝いと違って、
成人になる歳の誕生日はどうなんでしょうか?
タイは20歳で成人ですが、
特別なお祝いではなく普通の誕生日祝いです。
でも、1歳のお誕生日は盛大にお祝いしますね。
インドネシアやベトナム、そして韓国でも
1歳のお誕生日は盛大にお祝いすると聞きました。
では、お誕生日について私がお聞きしたいことは全部お答えいただいので、
最後にタイについて何か伝えたいことはありますか?
もっと旅行へ来てほしいです。
今経済があまりよくないので。
私の周りにはタイ好きな人が多いのですが、
あまり日本人旅行客はいませんか?
そうですね。見かける日本人は大抵駐在の方ですね。
マレーシアやベトナムからの観光客はよく見かけます。
タイは海や買い物やお寺など、
観光しておもしろいものがたくさんあります。
タイ人は日本人が大好きなので、タイへたくさん来て欲しいです。
最近バンコクの中のバンタットン通りがすごく人気です。
美味しいものがたくさん売っています。
そのようなお話しを聞くと、
ますますタイへ行きたい気持ちが高まります。
それでは、インタビューの感想を聞かせていただけますか。
私はそもそも誕生日のことが好きですし、
日本人のネットワークで
いろいろな人と出会えることが、とても嬉しかったです。
わたしもマチマさんとお知り合いになれて、
とても幸せです。
今回はインタビューにお答えいただきありがとうございました。
私自身の感想
今回マチマさんのお話をお聞きして、
タイの方は自分がいる世界を自分だけと捉えずに
家族だったり、友人だったり、動物だったり、環境だったりと周りと共生しながら
思いやりのある優しい暮らし方をしている人々なんだなと感じました。
今回インタビューに答えてくれたマチマさんも、
優しい眼差しでご家族や友人との交流を思い起こしながら語ってくださり、
思いやり溢れるインタビューを実施することができました。
タイが《微笑みの国》と呼ばれる所以は、
こういう人々の内側から溢れる優しさなのだろうなと実感いたしました。
私もタイの方たちのように、
今年のお誕生日には何かいいことをしたいなと思います。
お知らせ
ドリームキャンドル各種クリスマスバージョンについてのお問い合わせが増えております。
クリスマスバージョンはもうまもなく入荷予定です。
2024年11月20日までご予約キャンペーンを実施中ですので、
もしご案内をご希望の場合はお問い合わせフォームよりお問い合わせください。
投稿者プロフィール
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ドリームキャンドルのメーカーに勤務するたなかななと申します。お誕生日やドリームキャンドル、地元神戸にまつわるストーリーを執筆中
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