世界を巡るお誕生日の旅 ベトナム後編
ベトナム的お誕生日のお祝い豆知識
2023年10月・ホーチミン2区にて筆者撮影
ドリームキャンドルを製造販売する株式会社田中務補商店(かねすけしょうてん)のたなかななです。
私たなかは2023年4月よりドリームキャンドル製造販売の責任者に就任しました。
私は今、ドリームキャンドルを世界へ向けて販売するという目標をもっています。
ドリームキャンドルは感動誕生日を演出するパーティーグッズですから、
”世界へ出るならまず世界の誕生日を知ろう”という学びを2023年7月にスタートしました。
その学びの過程で得た情報をこちらのブログで発信しています。
さて前回お届けした『世界を巡るお誕生日の旅 ベトナム前編』に続き、
今回は後編をお届けしたいと思います。
インタービューのつづき
前編でもご紹介をさせていただきました
私たなかの愛読 note 記事執筆者であるサイゴン山本さんへのインタビュー。
note の記事からも垣間見えるのが、
ベトナムという地とそこで暮らすひとびとへの愛ある観察眼です。
その眼と耳と心を通して私に伝えてくださる情報は
現地のぬくもりや息吹を感じる情報でもありました。
(おかげで、私の"ベトナムへ行きたい気持ち"が爆上がり中です!)
さて、お話はこんな風に続きます。
一般的にベトナムでも誕生日ケーキは食べますか?
またそれは、
日本のように丸いデコレーションケーキなのでしょうか?
はい、食べます。
見た目は日本の誕生日ケーキと同様の
デコレーションケーキがスタンダードですが、
中にはサッカーボールやぬいぐるみの様な
風変わりなモノもあります。
そして、年齢分の本数や数字の蝋燭に火を点けるのも
日本と同じです。
ケーキにロウソクは多くの国で共通していますね。
しかし、ケーキの味が日本と違います。
ローカルのケーキ屋では生クリームでなく
バタークリームが使用される事が殆どですので、
見た目は日本と同様ですが
ベトナムのケーキはバタークリームがねっとりして
油っこいというかしつこさがあります。
ここでまた、韓国との共通点を発見です!
韓国でも同じく、もったりとしたバタークリームのケーキがおいしくないと、
インタビューに答えてくれたふみさんがおっしゃっていました。
(『世界を巡るお誕生日の旅 韓国編』をご参照ください。)
願い事をして、
ケーキの上のロウソクを吹き消す習慣はありますか?
願い事をしてから火を吹き消す事はありません。
基本的には
バースデーソングが歌い終わり本人が火を吹き消す、
と言った流れです。
願い事より、火を吹き消す事を楽しんでいるようです。
そういえば、
ベトナムでもバースデーソングは
「ハッピーバースデーtoユー」なのでしょうか?
それとも、ベトナム独自のものがあったりしますか?
同じく「ハッピーバースデーtoユー」ですよ。
「ハッピーバースデー」の部分もベトナム語ではなく
英語の「HAPPY BIRTHDAY」で歌います。
日本と同じように。
誕生日プレゼントはシンプルですか?
それとも豪華ですか?
小さい子供たちには
鉛筆やノート等、可愛らしい文具をプレゼントする事も
あります。
恋人や夫婦は、経済状況に応じてプレゼントのみもあるし、
花束と食事を贈ることもあり、
中には花束とプレゼント(iPhone最新機種、貴金属等)と
食事をする人もいるようです。
iPhoneや貴金属と食事のセットだなんて
なかなか豪華だと思いますが、
やはり特に女性はそういったものに憧れる風潮がありますか?
恋人とかカップル、結婚している夫婦、
特に女性は男性に対して
どんなプレゼントやおもてなしをしてもらえるかを
楽しみにしています。
できる範囲で男性はがんばります。
花束だけの場合や、
食事の余裕がなかったらカフェでタピオカを飲むとか。
懐事情によるところはありますね。
女性はお得ですね!
(イメージ画像)贈り物がうれしいオンナゴコロは万国共通
ベトナム女性は
誕生日よりむしろ年に2回ある【女性の日】に
特に豪華な花束やプレゼントやおもてなしを受けます。
女性の日はベトナム全体で盛り上がります。
なんて羨ましいイベントでしょう!
男性は逆に気を遣いますよ。
【女性の日】を忘れると大変なことになりますから。
想像つきますね!
ベトナムに限らず東南アジアでは
女性がよく働きます。
ベトナムで働く日本人は
ベトナム人のサポートがなければビジネスが回らない。
考え方、商習慣、言語が異なる国で、
日本人が得られる情報量や質は限られるし、
彼らは中々日本人がたどり着けないネットワークや
情報源を持っているのです。
外国で働く日本人にとって
現地のネットワークや情報は
ビジネスや生活に大いに影響のあることですものね。
サポートしてくれるベトナム女性陣に
日々の感謝をカタチにして届ける機会【女性の日】を忘れる、と言う事は
彼女たちのサポートを得られず
仕事がスムーズに回らない事に繋がるのです。
軽く考えたらダメなんです、
男性陣は【女性の日】と真剣に向き合わなくてはいけないのです。
そこで
男性にとって気遣いを忘れてはいけないベトナムの【女性の日】について
調べてみました。
サイゴン山本さんが note 記事『ベトナムは「毎日が男性の日」』でもおっしゃっていますが、
ベトナムでは【女性の日】が年に2回訪れます。
世界共通の国際女性の日である3月8日。
そして、ベトナム固有の女性の日である10月20日。
2回も女性が大切にされる日が存在するなんて、
それだけ女性の力がこの国を支えてきたことを表しているように感じられました。
男性たちがそれを称えるというのも素敵です。
以前、インドネシアで働く日本人から
インドネシアでは
誕生日を迎える本人が祝ってくれる人をおもてなしするのだと
教えてもらいました。
ベトナムではそのような風習はありますか?
ベトナムの誕生日の風習として、
日本の様に誰かが誕生日を企画してくれることもありますが、
大抵誕生日を迎える本人が企画をしゲストを招いたり、
飲み物や食事代は本人が全て支払います。
ベトナムでも同じような習わしがあるのですね。
ただこのケースは企画する年代やお財布事情にもよります。
学生たちなら「割り勘で行こうよ」という事になったり、
ある程度裕福な人であれば
レストラン予約から飲食費等の全ての費用を一人で支払い、
ゲストをもてなします。
ということは、あまりサプライズでお祝いする場面は
少ないのでしょうか?
サプライズはどちらかというと現代的なスタイルですね。
会社の同僚がサプライズで仕事中にバースデーソングを歌い、
ケーキを皆で食べることもありますし、
逆に偉い人がお誕生日を迎える場合、
祝われるその人は「みんなが祝ってくれるだろうから、
みんなにごちそうを用意しよう!」となるのだと思います。
お立場や年齢、関係に応じて
臨機応変な対応力があっていいですね!
基本的にお祝いの席は家庭や社内やレストランですか?
レアケースとして
屋外でサプライズ誕生日ケーキを公園や路上で渡して
お祝いするシーンを見た事がありますが、
基本的には屋内で祝う事が多いです。
なるほど。
ところで、サイゴン山本さんご自身が
ベトナムで祝ってもらったお誕生日の思い出などがあれば
ぜひ教えてください。
やはり屋外、
東南アジアの太陽が燦燦とふりそそぐ中、
スポーツ仲間からの突然のバースデーソング、
サプライズケーキが忘れられない想い出の誕生日です。
日本で、しかも12月生まれのたなかは絶対味わえないサプライズ祝い。
太陽を浴びながらの明るく賑やかなお祝いシーンが目に浮かびます。
みなさんご友人や同僚のお誕生日を
しっかり把握しているのでしょうか。
実はベトナム語では年上か年下かによって
名前を呼ぶときの呼称が異なるので、
初対面でも普通に年齢を尋ねます。
そこからお誕生日を把握する場合があるのです。
日本語の場合でいう、
~ちゃん、~さんのような区別のことですね。
そうです。
それからベトナムでは
Zaloというメッセンジャーアプリが普及していて、
フォロワーに自動通知でお誕生日を知らせる機能があります。
なるほど。
確かにFacebookやLINEでもお誕生日を知らせる機能がありますね。
最後に、
サイゴン山本さんの note の記事には
ベトナムで出会ったあらゆるシーンが記されていますが、
ベトナムらしいお誕生日のシーンなどあれば
ぜひ聞かせてください。
誕生日、ベトナムのひとつのシーンとして、
私はこんな幸せな景色に出会った事があります。
十代の若者がホコ天通りの真ん中で円を描き座っており、
円の中心をのぞき込むと誕生日ケーキが置かれていました。
仲間を祝う若者たち、そしてそれを見つめる通行人も
温かく優しい眼差しで
ローソクの火が吹き消される場面を見守っていました。
誕生日を迎えた本人が嬉しそうに目一杯頬を膨らませる、
地べたに座る少年少女たちははしゃぎ
笑顔で取り分けたケーキを頬張る。
そんな光景に私は「なんて幸せな国なんだろう」と
感じていた。
感情や気持ちがシンプルだからこそ行える箏なのだろう。
素直な若者を眺め
改めて私はベトナムの優しさに触れていました。
最後にお話しいただいたストーリーは
いつも私が読ませていただいているサイゴン山本さんの note 記事
『地べたの上の誕生日ケーキ』から味わう
優しさが溢れるエピソードでした。
ベトナムのお誕生日について
こうして実際現地で暮らすサイゴン山本さんにご協力をいただき記事にすることができましたことを
大変ありがたく思います。
サイゴン山本さん、ありがとうございました!!
お知らせ
ベトナムのお誕生日祝いに関してサイゴン山本さんからいただいた情報は
万国共通な点、
アジア同士似通った点、
ベトナム独特な点など
さまざまな発見が詰まっていました。
また、次はアジアの他の国についてのお誕生日情報を入手できたらいいなと考えています。
最後に今回も1件お知らせがあります。
2024年4月6日(火)の14時より
ラジオ関西の番組に私たなかが出演いたします。
この4月にスタートした新番組『CLIP』のコーナー【Good Friends!】で
ドリームキャンドルについて今度は私がインタビューを受けます。
radikoでも聞けるので、ぜひお時間があればお聴きいただけると大変うれしいです!
画像クリックでradiko視聴ページへ飛びます
投稿者プロフィール
-
ドリームキャンドルのメーカーに勤務するたなかななと申します。お誕生日やドリームキャンドル、地元神戸にまつわるストーリーを執筆中
tiktokも更新中!
最新の投稿
- 世界を巡るお誕生日の旅2024年10月22日世界を巡るお誕生日の旅 タイ編
- 世界を巡るお誕生日の旅2024年7月6日世界を巡るお誕生日の旅 インドネシア後編
- 世界を巡るお誕生日の旅2024年7月1日世界を巡るお誕生日の旅 インドネシア前編
- ドリームキャンドルへの想い2024年6月9日ドリームキャンドルと育った少年へのインタビュー